濃州関住兼久作之(岐阜) 平成壬辰歳初夏吉日

本造り庵棟 うぶ茎 小板目肌、柾交じりよく詰む。地沸つく。細かな地景顕われ、白気映り立つ。刃紋は中直刃、浅く湾れて小乱れ交じる。匂い口締まり心に小沸よくつく。小足、沸足、盛んに入り、葉よく働く。刃中にぎやか。金筋、砂流しかかり明るく冴える。表裏に棒樋の彫刻。本名は吉田研。前銘正明(二代)父初代正明の門。黒呂塗鞘打刀拵入り。(940g)