備州長船忠光 (備前)(山陽道)

本造り庵棟 磨上茎 板目肌、杢交じりよく練れ詰む。地沸微塵に厚くつき、細かな地景よく入り淡く乱れ映り立つ。刃紋は中直刃浅く湾れて小互の目、小乱れ交じる。匂い口フックラと小沸よくつく。小足、葉、盛んに働き、金筋、砂流しかかる。匂い口明るく見事に冴える。本作は初代彦兵衛忠光の優作である。(刀剣と歴史、令和5年1月号)忠光中隋一の上手。(特別保存刀剣)