濃州関前川助房作(岐阜)

本造り庵棟 うぶ茎 小板目肌、柾交じりよく詰む。地沸つき、細かな地景顕われ淡く白気風の映り立つ。刃紋は中直刃、腰に互の目乱れ交じる。匂い口締まり心に小沸よくつく。僅かに小足、葉働き、刃縁に金筋かかり、僅かに砂流しかかり明るく冴える。表裏に棒樋の彫刻。関の軍刀鍛冶。戦後の作刀を見ない。黒呂塗鞘打刀拵入り。(885g)