傘笠正峯作之 平成六年一月三日 (石川)

本造り庵棟 うぶ茎 小板目肌、柾交じりよく詰む。地沸微塵に厚くつき、細かな地景顕われ、淡く沸映り立つ。刃紋は湾れに互の目、丁字、尖り刃交じる。匂い口フックラと小沸よくつく。匂い足、葉盛んに働き、金筋、砂流し頻りにかかる。匂い口明るく冴える。本名は隅谷與一郎。立命館日本刀鍛錬所入所、桜井正幸に学ぶ。備前伝の名手。人間国宝。暗朱塗鞘打刀拵付き。(特別保存刀剣)