為○○氏鍛之 肥後八代住兼嗣作 平成十年六月吉日 (熊本)

本造り庵棟 うぶ茎 小板目肌、杢交じりよく詰む。地沸厚くつき、細かな地景顕われ乱れ風の映り立つ。刃紋は互の目丁字乱れ、尖り心の刃交じる。焼き高く華やか。匂い口ややフックラと小沸よくつく。足、葉盛んに働き、金筋、砂流しかかる。匂い口明るく冴える。表裏に棒樋の彫刻。本名は木村兼定。父木村兼重の門。赤松太郎三兄弟の長兄。つくし剣工会会員。熊本伝統工芸に指定。焦茶石目塗鞘打刀拵入り。(865g)