濃州住兼信作(岐阜) 平成十六年八月吉日

本造り庵棟 うぶ茎 小板目肌、杢交じりやヤザングリと肌立ちよく詰む。地沸微塵に厚くつき、細かな地景顕われ、淡く白気風の映り立つ。刃紋は湾れに小互の目、尖り刃交じる。匂い口ややフックラと小沸よくつく。小足、葉盛んに働き、金筋、砂流しかかり、明るく冴える。表裏に棒樋に添え樋の彫刻。丹波清吾。父丹波兼延の門。黒石目塗鞘打刀拵付き。(905g)