杉田善昭作(山口) 平成十五年八月日

平造り庵棟 うぶ茎 板目肌、杢交じりよく詰む。地沸微塵につき、細かな地景よく入り、淡く乱れ映り立つ。刃紋は互の目丁字乱れ、逆がかり、尖り刃交じる。匂い口フックラと締まり心が混在し、沸、小沸よくつく。湯走りかかり匂い足、葉盛んに働く。金筋、砂流しよくかかり、匂い口明るく冴える。本名杉田昭二。川島忠善の門。玄門之会会員。ずぶ焼の名手。入賞多数。本作も裸焼ですがよくコントロールされています。(保存刀剣)