次泰作(千葉) 平成三年春吉日

本造り庵棟 うぶ茎 板目肌、杢交じりややザングリと肌立ちよく詰む。地沸微塵に厚くつき、芋づる状の地景あらわれ、淡く沸映り立つ。刃紋は湾れに互の目、匂いは深めに沸よくつく。湯走りかかり、足入り、葉よく働く。稲妻、金筋、よくかかり、頻りに砂流しかかる。匂い口明るく冴える。表裏に二筋樋の彫刻。松田周二。宮入一門、高橋次平門人。無鑑査。黒呂塗鞘打刀拵付き。