備中国平安城源祐光作之(岡山)平成九年五月日

本造り庵棟 うぶ茎 小板目肌、柾交じりよく詰む。地沸微塵につき、細かな地景顕われ淡く白気映り立つ。刃紋は尖り互の目三本杉風に乱れる。匂い口ややフックラと小沸よくつく。僅かに足、葉働く。僅かに金筋、砂流しかかり明るく冴える。表裏に棒樋の彫刻。竹下善自。沖芝正次、父栄太郎祐光の門。元陸軍受命刀匠。黒呂塗鞘打刀拵入り。(890g)