次郎太郎直勝(武蔵) 天保七年八月日 (東海道)

本造り庵棟　うぶ茎　板目肌、柾交じりよく詰む。地沸微塵に厚くつき、地景よく入り淡く沸映り立つ。刃紋は湾れに互の目、丁字、尖り心の刃交じる。匂い深くよく沸づく。湯走りかかり、匂い足、葉働く。頻りに金筋、砂流しかかり、匂い口明るく冴える。荘司次郎太郎。直胤門人にち養子。館林藩秋元家抱工。越後にても打つ。黒呂塗鞘打刀拵付き。(特別保存刀剣)