東都住人義光作之 (大野義光) 平成三十一年春吉日 (東京)

平造り三ツ棟 うぶ茎 小板目肌、杢交じり見事に詰む。地沸微塵に厚くつき、細かな地景よく入り乱れ映り鮮明に立つ。刃紋は互の目丁字乱れ、丁字の頭が逆がかり華やか。飛び焼きかかり、匂い足、葉盛んに働く。金筋、砂流しかかり、匂い口明るく見事に冴える。吉川三男。義原義人門人。備前伝の第一人者。現代刀工屈指の名工。無鑑査。