摂州住人則秀作(兵庫) 平成六年七月日

本造り庵棟 うぶ茎 小板目肌、柾交じりよく詰む。地沸微塵につき、細かな地景顕われ淡く白気風の映り立つ。刃紋は互の目丁字乱れ、尖り心の刃交じる。匂い口締まり心に小沸よくつく。足、葉盛んに働き、金筋、砂流しかかり、明るく冴える。表裏に棒樋の彫刻。権田甲子男。黒呂塗鞘打刀拵入り。(885g)