皇紀二千六百二年三月(大阪)源義宗作

本造り庵棟 うぶ茎 小板目肌、柾交じりよく詰む。地沸よくつき、細かな地景顕われ淡く白気風の映り立つ。刃紋は湾れに小互の目、尖り心の刃交じる。匂い口ややフックラと小沸よくつく。小足、葉よく働き、金筋、砂流しかかり明るく冴える。高橋徳太郎。元陸軍受命刀匠。横山祐定、逸見義隆、延寿國俊に師事。黒呂塗鞘打刀拵入り。