昭和五十九年四月 肥前國保則(佐賀)

本造り庵棟 うぶ茎 柾目肌よく詰み、地沸厚くつく。細かな地景顕れ淡く白気風の映り立つ。刃紋は湾れに互の目、尖り心の刃交じる。匂い口ややフックラと小沸よくつく。匂い足入り、葉働く。金筋、砂流しかかり明るく冴える。表裏に棒樋の彫刻。元村保廣。元村兼元の門。黒茶斑塗鞘打刀拵入り。(880g)