皇紀二千六百三年 筑後柳河住久広(福岡)

本造り庵棟 うぶ茎 柾目肌、板目交じりよく詰む。地沸厚くつき、細かな地景顕われ、淡く映り立つ。刃紋は中直刃浅く湾れて、小乱れ交じる。匂い口締り心に、小沸よくつく。刃縁ほつれ、僅かに小足、葉働く。刃縁に金筋よく絡み、僅かに砂流しかかり明るく冴える。陸軍軍刀拵入り。