備中國住竹下祐光作(岡山)平成八年睦月日

本造り庵棟、うぶ茎 小板目肌、柾交じりよく詰む。地沸微塵につき、地景入り淡く映り立つ。刃紋は大互の目乱れ、尖り状の刃交じる。匂いやや深く小沸よくつく。湯走り飛び焼きかかり、足入り葉働く。金筋、砂流しかかり明るく冴える。表裏に棒樋の彫刻。沖芝正次の門、陸軍受命刀匠。黒呂塗鞘打刀拵入り。(1115g)