無銘(加藤國秀)(出羽)

本造り庵棟　うぶ茎　小板目肌よく詰み、地沸微塵に厚くつく。細かな地景顕われ淡く沸映り立つ。刃紋は湾れに互の目、丁子、尖り心の刃交じり、涛乱風に乱れる。匂い口フックラと小沸よくつく。飛び焼きかかり、匂い足、葉働く。刃中金筋、砂流しかかり明るく冴える。　水心子正秀の門。長運斎綱俊の父。見事な涛乱刃です。(保存刀剣)