美濃國塚原秀安作 昭和六十年十月日 (岐阜)

本造り庵棟　うぶ茎　柾目肌、小板目交じりよく詰む。地沸厚くつき、細かな地景顕われ、淡く白気風の映り立つ。刃紋は湾れに互の目、尖り刃交じる。匂い口やや深めに沸づく。湯走りかかり、小足、葉働く。金筋、砂流しかかり、匂い口沈み心に冴える。関兼秀門人。表裏に棒樋の彫刻。焦茶色塗鞘打刀拵入り。(900g)