三河國住藤原元久作 昭和六十年五月吉日 (愛知)

本造り庵棟 うぶ茎 板目肌、柾交じりやや肌立ちよく詰む。地沸微塵につき、細かな地景顕われ淡く映り立つ。刃紋は互の目乱れ、丁字、尖り心の刃交じる。匂い口フックラと小沸つく。匂い足盛んに入り、葉働く。金筋、砂流しよくかかり、匂い口明るく冴える。表裏に棒樋の彫刻。橋本勇男。父、藤原武則の門。黒呂塗腰刻鞘打刀拵付き。