湖南城久則(花押) 元治元甲子年二二月日 (近江)

平造り三ッ棟 うぶ茎 板目肌、柾交じりよく詰む。地沸微塵につき、細かな地景顕われ淡く沸映り立つ。刃紋は広直調子、互の目交じる。匂い口やや深めに小沸よくつく。匂い足盛んに入り葉働く。金筋、砂流しよくかかり、匂い口明るく冴える。近江高木住、加賀久則の兄。黒呂模様塗鞘脇差拵付き。(保存刀剣)