越中松倉郷康光(富山) 平成五年八月日

本造り庵棟 うぶ茎 板目肌よく詰み、地沸微塵につく。細かな地景よく入り淡く映り立つ。刃紋は互の目乱れに丁字、尖り刃交じる。匂い口やや深めに沸よくつく。湯走りかかり足、葉よく働く。金筋、砂流し頻りにかかり、明るく冴える。表裏に棒樋の彫刻。竹下祐光の門。黒呂塗鞘肥後風打刀拵付き。(970g)