無銘(愛知20839号)

本造り庵棟 磨上茎 板目肌、杢交じりよく練れ詰む。地沸微塵につき、細かな地景顕われ淡く白気調の映り立つ。刃紋は湾れに小互の目、丁字、尖り刃交じる。匂い口ややフックラと小沸つく。湯走りかかり小足、葉働く。金筋、砂流しかかり、明るく冴える。表裏に棒樋の彫刻。黒呂塗鞘打刀拵入り。(880g)