濃州住兼成 平成十七年五月吉日(岐阜)
求応中村流抜刀道八方斬宗家中村泰三朗八十三歳

本造り庵棟 うぶ茎 小板目肌、柾交じりよく詰む。地沸厚くつき、細かな地景顕われ淡く沸映り立つ。刃紋は湾れに互の目、尖り刃交じる。匂い口ややフックラと沸よくつく。湯走りかかり、匂い足よく入り葉働く。金筋頻りにかかり、砂流しかかり明るく冴える。表裏に棒樋の彫刻。関棟梁、渡辺兼永の門。焦茶塗鞘打刀拵入り。(960g)