國広(福岡) 昭和六十年三月日

本造り庵棟 うぶ茎 小板目肌、柾交じりよく詰む。地沸微塵につき、地景よく入り淡く映り立つ。刃紋は広直刃、浅く湾れる。匂い口フックラと小沸つく。細かな小足、葉よく働く。刃縁に細かな金筋頻りに絡み、砂流しかかり明るく冴える。広木国男、宮入行平の門。弘邦の父。出来良し。