靖武(東京) 昭和四拾年拾壱月八日〇〇〇〇所持之

本造り庵棟 うぶ茎 小板目肌、柾交じりよく詰む。地沸微塵に厚くつき、細かな地景顕われ、淡く沸映り立つ。刃紋は互の目、丁字乱れ、尖り心の刃交じる。匂い口フックラと沸、小沸よくつく。匂い足、葉盛んに働き、金筋、砂流し頻りにかかる。匂い口明るく冴える。本名は八鍬武。池田一光(靖光)の門。靖国刀匠として靖国神社境内にて作刀。陸軍大臣杉山元帥より靖武の名を贈られる。正宗賞受賞。無鑑査。黒呂塗鞘打刀拵付き。