信濃國清行(長野) 応○○氏需 平成十ニニ年新春

本造り庵棟 うぶ茎 小板目肌、杢交じりよく詰む。地沸微塵に厚くつき、細かな地景顕われ、淡く沸映り立つ。刃紋は湾れに互の目丁字、尖り心の刃交じる。匂い口やや深めに沸、小沸よくつく。沸足、葉盛んに働く。金筋、砂流し頻りにかかり、匂い口明るく冴える。出来良し。本名は古川信夫。宮入清平の門。無鑑査。黒呂塗鞘打刀拵付き。