筒井越中守入道紀充七十五才(大和)(畿内) 宗源唯一元文五秋明月院済和州郡山

本造り庵棟 うぶ茎 板目肌、杢交じりザングリと肌立ちよく練れ詰む。地沸微塵に厚くつき、細かな地景よく入り、淡く沸映り立つ。刃紋は湾れに互の目交じり、涛乱風に乱れる。匂い口深めに沸、小沸よくつく。沸足、葉、働き、金筋、砂流しかかる。匂い口明るく冴える。本名は筒井輝邦。初銘包圀、のち入道して紀充と改める。大和文殊一派。越中守包國の子。業物。黒笛巻鞘脇差拵付き。(特別保存刀剣)