濃州住兼道作(岐阜) 平成十九年九月日

本造り庵棟 うぶ茎 板目肌、杢交じりややザングリと肌立ちよく詰む。地沸微塵につき、細かな地景顕われ淡く白気映り立つ。刃紋は中直刃浅く湾れて小乱れ交じる。匂い口ややフックラと小沸よくつく。刃縁ほつれ僅かに小足、葉働く。僅かに金筋、砂流しかかり、明るく冴える。表裏に棒樋の彫刻。本名は小島郁夫。二代兼道。努力賞一回、優秀賞二回受賞。黒石目塗鞘打刀拵付き。(870g)