武芸住兼國作(岐阜) 平成五年十月吉日

本造り庵棟 うぶ茎 小板目肌、柾交じりよく詰む。地沸微塵につき、細かな地景顕われ、乱れ風の映り立つ。刃紋は互の目乱れ、丁字、尖り刃交じる。匂い口ややフックラと小沸よくつく。匂い足、葉よく働き、金筋、砂流しかかる。匂い口明るく冴える。表裏に棒樋の彫刻。本名は尾川光敏。父尾川兼圀の門。平成二十二年に無鑑査。黒石目塗鞘打刀拵入り。(1000g)