出雲國住貞照作之 昭和五十四年三月日 (島根)

本造り庵棟 うぶ茎 板目肌、柾交じりよく詰む。地沸微塵につき、地景よく入り淡く映り立つ。刃紋は湾れに互の目、丁字、尖り心の刃交じる。匂い口ややフックラと小沸よくつく。足、葉盛んに働き、金筋激しくかかる。頻りに砂流しかかり、匂い口明るく冴える。表裏に棒樋の彫刻。小林弘嗣。小林貞善の子。川島忠善一門。入賞多数。黒呂塗鞘打刀拵入り。(975g)