粟田口近江守忠綱 延宝五丁巳十二月十三日二ツ胴切落 (一竿子忠綱) (摂津)(五畿)

本造り庵棟 うぶ茎 小板目肌、杢交じりよく詰む。地沸微塵に厚くつき、細かな地景よく入り、淡く沸映り立つ。刃紋は湾れに互の目、丁字刃交じる。匂い深く、沸、小沸よくつく。沸足、葉盛んに働き、金筋、砂流し頻りにかかる。匂い口明るく見事に冴える。浅井万太夫。二代忠綱。合勝軒、一竿子と号す。良業物。黒呂塗鞘打刀拵付き。(特別保存刀剣)