昭和ニニ十八年二月吉日(岐阜)二十ニニ代藤原兼房作之

本造り庵棟 うぶ茎 小板目肌、柾交じりよく詰む。地沸微塵に厚くつき、細かな地景よく入り白気風の映り立つ。刃紋は湾れに互の目、丁字、尖り心の刃交じる。匂い口ややフックラと小沸よくつく。足、葉盛んに働き、金筋、砂流しかかり、明るく冴える。表裏に棒樋の彫刻。加藤孝雄。二十三代兼房の門。薫山賞他入賞多数。岐阜県重要無形文化財。黒呂塗鞘打刀拵付き。