常州住正兼作(茨城) 昭和二十年六月日

本造り庵棟 うぶ茎 小板目肌、柾交じりよく詰む。地沸厚くつき、細かな地景顕われ、淡く白気風の映り立つ。刃紋は中直刃浅く湾れて小互の目交じる。匂い口ややフックラと小沸つく。細かな小足、葉働き、金筋、砂流しかか明るく冴える。高野金次郎。初代勝村正勝の門。黒呂塗鞘打刀拵入り。