皇紀二千六百三年十一月吉日(大阪)大阪住月山貞勝謹作

本造り庵棟 うぶ茎 大板目規則正しく綾杉状となる。地沸微塵に厚くつき、細かな地景よく入り沸映り立つ。刃紋は広直刃浅く湾れて互の目、小乱れ交じる。匂い深めによく沸づく。湯走りかかり、沸足、葉盛んに働き、金筋、砂流し頻りにかかり、匂い口明るく見事に冴える。月山英太郎。貞一の長男。元陸軍受命刀匠。国工院会員名誉宗匠。綾杉肌見事。黒呂塗鞘打刀拵付き。(保存刀剣)