富田相模守義道(山城) 寛延二二年八月吉日 (五畿)

本造り庵棟 うぶ茎 板目肌、杢交じりやや肌立ち心によく詰む。地沸微塵に厚くつき、地景よく入り淡く沸映り立つ。刃紋は湾れに互の目、尖り心の刃交じる。匂い深めによく沸づく。湯走りかかり、足入り、葉盛んに働く。金筋、砂流し頻りにかかり、匂い口明るく冴える。富田甚右衛門。二代近江守久道の門。本国日向。身巾広く豪壮。(特別保存刀剣)