平成丁丑年七月日(佐賀)肥前國住一吉作

本造り庵棟 うぶ茎 小板目肌、柾交じりよく詰む。地沸微塵につき、細かな地景顕われ、淡く白気風の映り立つ。刃紋は互の目乱れ、丁字、尖り心の刃交じる。匂い口やや深めに小沸よくつく。足、葉よく働き、金筋、砂流しかかり明るく冴える。表裏に棒樋の彫刻。中尾一吉。中尾忠次の子。堀井俊秀の門。黒呂塗鞘打刀拵入り。(865g)