備中国竹下祐光作之(岡山)平成八年卯月日

本造り庵棟 うぶ茎 小板目肌、柾交じりよく詰む。地沸厚くつき、細かな地景顕れ、淡く白気風の映り立つ。刃紋は互の目乱れ、丁字、尖り刃交じる。匂い口ややフックラと小沸よくつく。僅かに匂い足、葉働き、金筋、砂流しかかり明るく冴える。表裏に棒樋の彫刻。竹下善自。沖芝正次の門。元陸軍受命刀匠。黒石目塗鞘打刀拵入り。(1090g)