筑州住岩戸作(福岡) 平成九年三月吉日

本造り庵棟 うぶ茎 小板目肌、柾交じり よく詰む。地沸厚くつき、細かな地景顕われ淡く沸映り立つ。刃紋は湾れに互の目、丁字、尖り刃交じる。匂いやや深めに沸よくつく。湯走り、飛び焼き、二重刃かかり、足、葉よく働く。金筋、砂流し頻りにかかり明るく冴える。表裏に棒樋の彫刻。鮫皮研出鞘打刀拵入り。(885g)