平安城源信重造(大阪) 平成九年七月日

本造り庵棟 うぶ茎 柾目肌よく詰み、地沸微塵につく。細かな地景顕われ、乱れ風の映り立つ。刃紋は互の目丁字、重花風に乱れる。匂いやや深めに沸よくつく。足、葉盛んに働き、金筋、砂流し頻りにかかる。匂い口やや沈み心に明るく冴える。沖芝信重。父沖芝正次の門。元陸軍受命刀匠。黒緑塗鞘打刀拵付き。