吉兵衛尉源吉次作 明治二巳十二月日

両刃造り庵棟 うぶ茎 小板目肌、柾交じりよく詰む。地沸微塵につき、細かな地景よく入り淡く沸映り立つ。刃紋は湾れに互の目交じる。匂い深めに沸よくつく。湯走り飛び焼き盛んにかかりる。僅かに足入り、葉よく働く。金筋、砂流しよくかかり、匂い口明るく冴える。 潤塗鞘合口拵付き。(保存刀剣)